1 うっしぃじま悪い肉φ ★ 2014/01/22(水) 14:38:33.68 ID:???
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★「プリウス」がハッキングされる現実

 自動車の情報セキュリティに関して昨年の最大のトピックと言えるのが、著名なハッカーらがトヨタ自動車「プリウス」と米Ford Motor社「Escape」をハッキングしたことです。この事実は自動車業界の関係者を震撼させました。

 ハッカーは、現在米Twitter社に籍を置くCharlie Miller氏と、米IOActive社のChris Valasek氏。両氏は米国における情報セキュリティ関連のイベント「DEFCON(デフコン)」で成果を発表しました。発表ではステアリングやドアなどを自在に操ることを証明し、ハッキングに必要な情報を詳細に書いた論文も公開しています。

 もちろん、両氏が実行したことを現時点で誰もができるわけではありません。高度な技術と時間、ある程度の資金がいるからです。その上、今回の成果は広域無線通信網を使った遠隔攻撃ではなく、実際に車両に乗り込んで実施するもの。難度は高いと言えます。

 それでも両氏の論文は、自動車の情報セキュリティは無防備に近いと言えることを明らかにしました。特に、自動車で標準的に使われる車載ネットワーク「CAN」における情報セキュリティは「ないに等しい」のです。

 今後、情報セキュリティ面での対策がない自動車を造ることは、自動車メーカーにとって致命傷につながる可能性があります。自動車がハッキングされると即座に事故につながりうるからです。そうした危機感から、日本でも最近、自動車の情報セキュリティについての議論が進み始めました。ただし議論と対策では欧州と米国がはるかに先行するのが実状と言えます。

 2013年、「日経Automotive Technology」では同分野に関する2回のセミナーを開催し、年末には書籍「自動車の情報セキュリティ~ECU・車載LAN・車外ネットワークの脅威と対策~」を発行してこの分野に注目してきました。

 2014年もこの取り組みを継続します。まずは欧州で10年にわたって開催されてきた自動車に特化した情報セキュリティの国際シンポジウム「escar Asia」を2014年4月17~18日に都内で開催いたします。現在、世界の第一線の研究者に講演をお願いしているところ。ぜひご期待ください。

Tech-On! http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140114/327061/

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